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シュミットハンマー操作手順(試験方法)

シュミットハンマーの操作手順
シュミットハンマー法(反発度法)と測定原理
シュミットハンマーの精度確認
強度推定調査の6つのポイント
シュミットハンマーの点検

操作手順
外観図
①収納ケースよりシュミットハンマーを取り出し、プッシュボタン止めの シールをはがす。 シュミットハンマー操作手順
②プランジャーの先端を硬いものに当て、軽く押し付け、プランジャーを伸ばす。
※×印の箇所は、シュミットハンマーの損傷を早めるので持たないで下さい。
③シュミットハンマーのプランジャーを測定面に直角に当て、静かに力を加え、プランジャーが引っ込み、カタンという打撃音がするまで押す。
※ここからは機種により異なります。
N形の場合…打撃が終了したら、プッシュボタンを押し、スケールの測定値を読み取り、
別途記録する。
NR形の場合…続けて測定することにより、記録紙にバーグラフで記録される。
※必ず打撃方向を記録する。
DIGI2000ND形の場合…圧縮強度を自動的に表示。



測定場所の決定
壁や柱を試験する時は床から130~150cmの高さの乾いている場所を選んでください。
測定場所の例
コンクリート表面の組織が均一で、ジャンカや浮きおよび豆板、砂利、小石などが露出している場所を避けて、平滑な場所を選んでください。
出隅から3cm以上内側でコンクリートの厚みが10cm以上ある場所を選んでください。



測定面の平滑化、および附着物の除去
【測定面の平滑化】
カーボランダムストーン
カーボランダムストーン
※注)テストアンビル(精度検定器)ではありません
測定面は、鋼製型枠を使用したコンクリート表面と同じ程度が望ましい。
箒目や木製型枠を使用したコンクリート表面は、附属のカーボランダムストーンなどで平滑にする。
【附着物の除去】
コンクリート表面上に仕上層や塗装等が施されている場合は、これを除去する。コンクリート表面を露出後、附属のカーボランダムストーンや電動グラインダー等で平滑にする
  ※平滑作業で発生したコンクリート表面上の粉末や付属物はウェス等で拭き取る



測定個所シート等による測定点の表示
測定場所は20×20cm以上の平滑面
測定個所シート

測定点は出隅から3cm以上内側の場所で各測定点間の距離は3cm以上離す。
  ※同じ測定点を2度打撃すると、硬化作用等により、反発度(R値)にばらつきが生じるので避けてください。

測定場所決定後、測定個所シート(写真参照)などを使用して20点(土木学会、建築学会の指針)の測定点をマーキングする
  ※都道府県や市役所などの仕様により、要求される測定する点数は異なる。




測定
測定者は、身体の中心でシュミットハンマーを保持し、コンクリート表面にマーキングした測定点を目安に、反動をつけづに、徐々に力を加え、ゆっくり打撃する。
測定点の直上はチョーク等の影響を受けるので避けてください。
態勢の悪い場所では、測定に十分注意してください。
コンクリート面に対して常に直角に打撃する。正確な測定をする上で非常に重要です。
斜めに打撃すると、先端部分が飛び出し、非常に危険です。
例3のように片手で持たず、両手でしっかりと固定するように持ってください。
測定時のシュミットハンマーの扱い方



平均値、異常値の処理
一般的には、1カ所の測定場所における(20cm×20cm以上の範囲)20点の平均値を求める。
その平均値より±20%を超える数値を異常値とみなして削除し、残りの測定値をもって評価する。
  ※異常値の処理方法は、上記の方法以外にもあるので、所轄する組織の仕様書の支持に従ってください。



補正表
【含水状態補正表】
コンクリート表面の湿潤状態により、シュミットハンマーの反発度(R値)に影響がある。
含水状態
南面
気乾
北面
気乾
圧痕
黒色

掛かり
準飽和
湿潤
補正
係数
+1
+2
+3
+4
+5
 
【打撃角度補正表】
 《備考》下記以外の角度に関しては、比例配分するか、どちらか近い方の補正値を使用してください。
反発度
傾斜角に対する補正値(△R)
+90°
+45°
-45°
-90°
10
+2.4
+3.2
20
-5.4
-3.5
+2.5
+3.4
30
-4.7
-3.1
+2.3
+3.1
40
-3.9
-2.6
+2.0
+2.7
50
-3.1
-2.1
+1.6
+2.2
60
-2.3
-1.6
+1.3
+1.7
 
【材齢補正表(α)】
シュミットハンマーの反発度(R値)はコンクリートの硬度を表している。若材齢のコンクリートは低い反発度を示し、年数を経過したコンクリートは、炭酸化のため、高い反発度を示すことがある。
材齢n(日)
10
20
28
50
100
150
αn
1.20
1.04
1.00
0.98
0.95
0.91
材齢n(日)
200

300

500
1,000
1,000日以上
αn
0.86
0.78
0.70
0.63
0.60
【ドイツ規格 DIN1048 を参照】
  ※表中にない材齢は比例配分。



圧縮強度推定のフローチャート
【推定】 推定式に数値を代入し、圧縮強度を求める。
【材齢補正が必要な場合】 推定式で求めた圧縮強度×材齢補正係数(α)
【SI単位への換算】 Kg/c㎡×0.098=N/m



圧縮強度の換算式
日本材料学会式
Fc=13R-184 東京都式  Fc=10R-110
日本建築学会式
Fc=7.3R+100 芝武式 Fc=14R-157
【単位はすべてKg/c㎡】



代表的推定式の差
代表的推定式の差



反発度(R値)と圧縮強度の換算曲線
代表的推定式の差



 シュミットハンマーの全体の操作手順

全体の操作手順
【SI単位への換算】  kg/c㎡×0.098=N/m㎡


資料提供:富士物産